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簿記5日目 小切手と約束手形


今回から企業間の取引に特有のものを扱っていきます。勉強前の個人的なイメージでは、小切手は「クイズミリオネアでファイナルアンサーの後にみのもんたさんが破るやつ」あるいは「M-1の優勝者がデカいパネルを持ってるやつ」、約束手形は「人生ゲームで借金するときにもらうやつ」あるいは「クロサギで見た2回不渡りを起こすと倒産に直結するやつ」です。

小切手

前置きで「ファイナルアンサーの後にみのもんたさんが破るやつ」と書きましたが、クイズ番組やバラエティ番組で多額の賞金が発生するとき、現金の受け渡しはリスクがあるため、小切手を渡されるケースや、特にバラエティではパフォーマンスとして小切手を模した大型のパネル(M-1グランプリの賞金などを想像してもらうとわかりやすいと思います)を渡されるケースが多いと思います。

賞金の支払いに多用されているように、他者が振り出した小切手は銀行などですぐに現金化が可能なため、勘定科目は「現金」となります。他者が振り出した小切手は、こちらが持っている口座の種類などを問わず、誰でも簡単に銀行で現金化が可能です。そのため、現金同様にきちんと管理することが大切です。

当座預金口座

こちらから小切手や約束手形を振り出して取引するには、まず当座預金口座が必要です。自社から振り出した小切手の勘定科目は「当座預金」となります。他者から振り出した小切手を現金化せず、当座預金口座に預け入れる場合も同様です。また、預金残高の不足に備えてあらかじめ契約し、「当座借越」として負債が生じることもあります。などと書いていますが、当座預金口座は時々用紙で見るだけで当然持っていないのであまりピンときません。無利息で審査も厳しいため、小切手や約束手形を介した取引の必要性が低い事業をしている小規模法人や個人事業主が当座預金口座を持つメリットは乏しいというか、そもそも審査に通り口座開設すること自体が困難かもしれません。ただし、当座預金口座を持っていると「銀行の審査に通った事業であり、小切手や約束手形を介した取引ができる」という点で、多額の取引を伴う事業をする上で信用が高くなるメリットはあります。法人なら代表者個人名義の口座よりも法人名義の口座のほうが信用できるのと同じような理屈だと思います。当サイトには当分の間は縁がなさそうです。

約束手形

前置きで「人生ゲームで借金をすると手元に増えていく」と書きましたが、本来の用法と比べると認識がおかしかったかもしれません。受け取った約束手形、勘定科目でいう「受取手形」は「一定の期日に他者からの手形代金の支払が約束された証券」なので、むしろ受取手形はこちらが期日に換金できる資産になるようです。これ、ちゃんと勉強した人からすると人生ゲームの約束手形は突っ込みどころ満載なのではないでしょうか。一方、他者に渡す約束手形、勘定科目でいう「支払手形」は「一定の期日に他者に手形代金を支払うことを約束した証券」なので、こちらから人に渡した約束手形のほうがむしろ負債です。そして、クロサギのドラマで見た2回不渡りを起こすと取引ができなくなり事実上の倒産に追い込まれるのがこの支払手形のほうであるようです。自分が持っている手形はむしろ期日に換金できる資産であり、人に渡した手形の代金が引き落とせなくなることが本当は怖いんですね。

約束手形は主に取引で用いられますが、金銭を貸借する場合にも勘定科目を「手形借入金」「手形貸付金」として、手形を介することがあるようです。この場合も借りる側が貸す側に手形を振り出すとのことなので、こちらが借りた証拠に約束手形を渡される人生ゲームは実際の取引とは逆であることがわかりました。確かにゲームとしては借りた本人が持っておいたほうがわかりやすいのですが、本来は不適切な使い方であるようです。

Posted in クリエイター向け情報