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スマイリーフェイスの知的財産権


スマイリーフェイス(ニコちゃんマーク)の知的財産権に関することです。

本日の記事は個人サイトへの投稿を適宜再編集したものです。元の投稿はこちらです。
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スマイリーフェイスの知的財産権
スマイリーフェイスの知的財産権(続き)

スマイリーフェイスの知的財産権

本日のサムネイルは以前ダイソーで購入したスマイリーフェイスのシールです。
現在、日本のチェーン小売店や製造販売業者から出回っているスマイリーフェイスのグッズの多くは裏面等に「こちらは、ハーベイ・ボール・ワールド・スマイル財団より、使用許諾を得て販売しております。」といった記述があります。スマイリーフェイスは様々なところで使われている普遍的なマークかと思いきや、発案者が明らかであり、発案者であるハーベイ・ボール氏の息子で弁護士でもあるチャールズ・ボール氏が設立した財団が知的財産権の管理をしているようです。

日本に持ち込まれてからの歴史

1970年に初めて日本に持ち込まれたスマイリーフェイスのグッズは、正規代理店や正規の許諾をとったものではなく、ハーベイ・ボール氏のデザインを剽窃したものでした。その後も日本でのグッズの多くはハーベイ・ボール氏の権利を侵害しているものとして問題になったことがあります。
このような批判を避けるため、海外にも店舗を展開しているダイソーは財団の正規の許諾をとったものと考えられます。公式サイトによると、当初こそ剽窃品が多く出回っていたようですが、最近の日本のチェーン小売店や製造販売業者から出回っている商品の多くは許諾を得ているようです。

権利主張詐欺

日本ではハーベイ・ボール氏と無関係のフランス人がスマイリーフェイスの権利を主張し、使用料を請求する詐欺が起こったこともあるようです。これを詐欺として報道したFM東京は権利を主張するフランス人の代理店に名誉毀損で損害賠償を請求されましたが、東京高等裁判所でフランス人および代理店の権利は認められず、FM東京側が逆転勝訴しました。これは商標ゴロや、YouTubeでの著作権詐欺を彷彿とさせるような手口です。

ニルヴァーナのロゴ

アメリカのロックバンド、ニルヴァーナのロゴといえば目がバツ印になっていて舌を出したスマイリーフェイスのようなロゴです。
2018年12月、デザイナーのマーク・ジェイコブズ氏がこのロゴと酷似したデザインのTシャツを発表したとして、ニルヴァーナ側の代理人が提訴したとのことです。
しかし、ニルヴァーナのロゴをデザインしたのは1994年に死去したカート・コバーン氏であると考えられること、「考えられる」というレベルであって商標登録などの証拠すらないことから、マーク・ジェイコブズ氏の側も反訴しました。その後、ロゴをデザインしたのがアートディレクターのロバート・フィッシャー氏(アルバム「ネヴァーマインド」のジャケット等を手掛けたことなどで知られる。これについても別の問題が生じていたがそこは本題から外れるので深入りしないこととする)という新たな主張も出てきたようですが、2022年4月現在で裁判が決着したという続報を見つけることはできませんでした。

そもそも元のスマイリーフェイスを考案したのがハーベイ・ボール氏であり、それはニルヴァーナが活躍し、ブランドとしてのマークジェイコブズの拠点のあるアメリカでは周知の事実であるはずです。ニルヴァーナ側が目がバツ印のスマイリーフェイスの権利を所有していることも、またマークジェイコブズ側が「そもそもスマイリーフェイスはどこにでもある一般的なシンボルであるから、消費者はニルヴァーナやその他のいかなる特定の対象とも結び付けてイメージすることはない」と主張していることにもどちらも無理があるように思います。
関連リンク:“スマイリーフェイス”を巡ってニルヴァーナと「マーク ジェイコブス」が訴訟中

気をつけたいこと

ハンドメイドでも明らかに版権のあるキャラクターものの販売が禁止されているのは周知の事実ですが、スマイリーフェイスのグッズの販売は割とよく見かけます。シンプルなデザインなので権利の所在があいまいであると考えている人が多かったと思いますが、念のため販売は控えたほうが安全です。
また、市販のスマイリーフェイスのグッズを購入するときも、許諾を得ている製品かどうかを確かめたほうが好ましいと思います。
参考リンク:スマイリー・フェイス

Posted in 知的財産権全般

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