自分のネットショップをオープンし「特定商取引法に基づく表記」が必要な場合、ハンドメイドイベントでの販売で領収書を求められた場合など、住所や電話番号を記載しなければなりません。また、ハンドメイドマーケットアプリなどでの個人間取引でも、不特定多数のお客様に個人情報が知られる不安があると思います。このような場合の対策を紹介します。
氏名について
これはどうしようもありません。ただ、検索を避ける目的なら、画像表示にするなどの方法は取れると思います。
住所について
「取引相手に自宅住所を知られたくない」「ネットショップの特定商取引法に基づく表記で自宅住所を公開したくない」「法人登記で自宅住所を公開したくない」「法人登記したいが引っ越す可能性があり、変更登記にお金をかけたくない」「自宅が賃貸物件・居住用マンションで法人登記は契約に違反する」など、様々な事情で自宅住所を公開したくない、または自宅住所を法人登記できない場合があります。このような場合に、バーチャルオフィス(住所貸しサービス)を利用するという選択肢があります。
私は昨年、ハンドメイドイベントなどに備えてワンストップビジネスセンターを契約しました。最も安価なプランでは住所貸し・郵便物転送・貸会議室(別途料金が必要)のみですが、必要に応じて料金を追加し、固定電話番号をつけることもできます。同様に月数千円程度から、貸会議室やレンタルスペースが別途料金で付帯しているサービスがあります。自らの個人情報を保護するため、また自分の住所を事業に使うことでの賃貸などの契約違反などのリスクを防ぐため、また本格的な賃貸オフィスを契約することと比較すると大きすぎる出費ではないと思います。
…ところが、この1年間全く活用する機会に恵まれませんでした。せっかく取得した住所なので法人登記には利用しました。ただ、全国に所在する会議室を使用できるため全国で打ち合わせをする人ならかなり活用できそうですがそんな予定はないので、次の更新をするか、より近くで提供されていてレンタルスペースとしてより充実している別のサービスを利用するか迷っているところです。法人登記を変更するのにも費用が必要なので、そこを決めてからでもよかったかもしれません。
単なる貸し住所・私設私書箱のような利用ではないレンタルスペースとしての充実も重視したい場合、関東にお住まいの方ならデジラボ(千葉県、松戸駅徒歩3分)がおすすめです。こういうの、近くにあると便利ですね。
電話番号について
固定電話番号が必要な場合は、バーチャルオフィスに付帯したサービスを利用した方がいいと思います。「自分の携帯電話で通知を受け取りたいが自分の携帯電話の番号を公開するのは不安」「固定電話番号は必要ない」「電話番号を公開する必要があるが電話での応対をする予定はない・特定の相手とのみ電話する予定」という場合は、050 plus(税込月額330円+通話料)のようなIP電話サービスの利用をおすすめします。私も名刺(仮)にはそれで取得した番号を便宜上記載しています。
総括
月数千円の出費で、個人情報を保護してハンドメイド販売や法人登記をすることができます。今はあまり人が集まるイベントはできませんが、そのようなイベントを後々開催することを視野に入れる場合や、自宅で集中できる環境がない場合は、コワーキングスペースやレンタルスペースなどの付帯サービスが充実しているかどうかで選ぶのもおすすめします。