現時点(通信講座終了)で合格点6割に対して4割強をうろちょろしています。直前に1日1分野ずつ詰めていきます。なお、筆者が受けようとしている実技の中小事業主分野は5月試験にないため、これは9月試験を予定しています。
筆者はFP技能士試験の運営のひとつである「きんざい」の通信講座を修了し、参考書も「きんざい」のものを購入しました。公式テキストであるという安心感から選びました。本日は、多くの人の生活に直結する「ライフプランニングと資金計画」を学んでいきます。
(2021/05/17追記:かなり長くなったのでページ分割しました)
FPのコンプライアンス
これもこの分野として扱われることが多く、他の専門職に関わる法律(特に士業の業務独占)に抵触するFPが単独でおこなってはならない業務、または単独でおこなっても問題のない範囲の業務の境界を正しく理解する必要がある。次のようなものが頻出だが、FPが該当の資格も取得している場合はこの限りではない。
関連法規 | 禁止されていること | 可能なこと |
---|---|---|
税理士法 | ・個別具体的な税務相談 ・税務書類の作成、税務代理 | ・仮定の事例に置き換えた説明 ・税法の一般ん的な解説 |
保険業法 | ・保険の募集(保険募集人の資格がないため) | ・保険商品の特徴の説明 ・必要補償額の計算 |
金融商品取引法 | ・投資顧問契約に基づく助言や投資一任契約に係る業務(金融商品取引業者の資格がないため) | ・投資判断に関わる一般的な資料の提供 |
社会保険労務士法 | ・労働社会保険にかかわる行政機関等に提出する申請書の作成および提出の代行 | ・年金制度の説明、受給見込み額の計算 |
弁護士法 | ・個別具体的な法律相談 | ・遺言作成の証人、任意後見契約の任意後見人となる ・法律の一般的な解説 |
司法書士法 | ・登記または供託に関する手続きの代理 | ・遺言作成の証人、任意後見契約の任意後見人となる |
宅地建物取引業法 | ・宅地建物の売買など、宅地建物取引士の独占業務 |
ライフプランニングの考え方・手法
資料として次のようなものを作成する。
ライフイベント表
家族全員のライフイベントを時系列に並べたもの。ライフイベントに関連する収支の金額は現在価値で記入。
キャッシュフロー表
現在の収支状況および、そこから将来の収支や貯蓄残高を表にまとめたもの。収支は変動率を設定して将来価値で記入。
収入は 可処分所得=額面年収-(所得税・住民税+社会保険料) として計算。(その他の保険料はここでは控除しない)
変動率は複利として計算する。
次の係数を用いた計算が頻出。
終価係数(将来の金額)⇄現価係数(将来の金額のために必要になる元本)
年金終価係数(毎年の積立額に対する将来の合計額)⇄減債基金係数(将来の合計額のために必要な毎年の積立額
年金原価係数(毎年の年金を受け取るために必要な元本)⇄資本回収係数(元本から受取年金額・借入金額から年間ローン返済額)
個人バランスシート
資産・負債を把握。資産は時価で記入。