答え:可能
理由:離婚後に4親等(=いとこ)以上離れた男性皇族の妃として再婚した場合は皇族に復することができる。ヒントで「理論上可能だが現在の皇族の方々の家族構成からすると不可能」と書いたのはそのためである。
こういう「常識的に不可能だし法律の明文上も不可能だが解釈次第で理論上は可能」という例を見つける思考がきちんとできるようにならないと合格できない気がします。この問題を解いたのは今月の上旬くらいですが、筆者にはまだそういった思考力が足りていないことを思い知りました。努力します。
こういう(法律に関するかそうでないかを問わず)人の常識や偏見を利用した叙述トリックめいたものなどの問題の例はいくつか持っているので、あまり長文が書けそうにないときに皆さんにも随時問題を出してみたいと思います。
この問題は再婚までを想定しているんですが、民間人男性と婚姻した女性皇族は皇籍を離脱し、特にその後のことが報道されることはありません(場合によってはご出産などを報道されることもあります)。もし離婚された場合、ヒントに書いたとおり戻る戸籍もなければ旧姓もないので、元夫の姓を続称したまま新しい戸籍を編成するしかないのでしょうか。あくまで民間人で、しかも離婚で氏名が変わることもないので特にマスメディアにも見つからないまま離婚される場合もないとはいえないかもしれないですね。
今後それが起こったら世間を揺るがす、でも起こる可能性はゼロとは言い切れないと思うのですが、男性皇族がどうしても民間人女性と婚姻して皇籍を離脱して氏を持ちたいとなったら…どうなるんでしょう?
直系尊属の天皇と3親等以上離れた男性皇族、皇室典範に定める「王」が日本国憲法のもとで新たに産まれたことがないのでわりと想定するのが難しいですね…。