メニュー 閉じる

98日後に行政書士試験を受ける人「誤りの選択肢の見分け方」


便宜上はカテゴリーを「クリエイターと法律」にしていますが、選択肢から選ぶ試験全般、ひいてはリテラシーにまでつながる話でもあります。

昨日書いていた予告と無関係で申し訳ありませんが、相変わらず書きたいことを書きたいときに書きます。

誤った選択肢にありがちなこと

例外を認めない、強い断定的な表現のもの。
(例)「すべて〜である。」「必ず〜である。」「〜ということはない。」「〜することはできない。」
法律に関する選択肢の文で一切例外を認めないことというのは少ないので、断言しているものは誤りであることが多いです。
ただし、その選択肢にあてはまるかどうかが簡単に確かめられるものなら「すべて」「必ず」ということもありえます。あてはまるかどうかが簡単に確かめられるのは、例えば「○○法に明文化されている(いない)」というような種類のもので、こういったことを問う形の選択肢なら例外を認めないものでも正しいことがあります。

正しい選択肢にありがちなこと

例外を認める、ゆるやかで曖昧な表現のもの。
(例)「〜ということがある。」「〜することができる。」「必ずしも〜ではない。」
こういった選択肢の場合、それが誤りであると仮定すると、「〜ということはない。」「〜することはできない。」「必ず〜である。」が正しいということになります。すると、誤った選択肢にありがちなことのような、「例外を認めない、強い断定的な表現」になってしまいます。そのため、元の選択肢が正しいことが多いです。
ただし、当然ながらできないことが明文化されていて簡単に確かめられることを「〜することができる。」というような場合は誤りであることもあります。

おわかりいただけただろうか

この記事自体が「〜であることが多い」「〜ということもある」というような曖昧な表現が多めになっていることにお気づきでしょうか。

人は、特に自分の考えに自信がない人はどうしても何かをきっぱり断言している発言を信用したくなりがちですが、むしろ強く断言している発言ほど中身が伴っていなかったり、信憑性が低かったり、発言している人によからぬ意図があったりすることが多いです。世の中、完全に確率が0%のことや100%のことなどそうそうあるものではありません。断言・決めつけ・思い込みは誤ったことをうのみにしたり、発信したりする原因になることがあります。
何の分野でも、専門性が高い人ほど断定的な表現を避ける傾向にあると思います。「〜という可能性がある」「〜がないとは言い切れない」という表現の発言を煮え切らなく感じる、場合によっては無責任に感じる人もいるかもしれませんが、本当はそういう発言をしている人のほうが責任を持って発言し、内容にも信憑性があることのほうが多いです。

ということで、正しい選択肢や信憑性のある発言をする人らしく振る舞ってみました。選択肢の問題を解くだけではなく、情報リテラシーの意味でもお役に立てば幸いです。

Posted in 資格(試験対策・行政書士登録準備)