被告チャンネルSは当面の間(1ヶ月程度?)の休止を宣言しているため、おそらくそちらに関して取り上げることはほとんどないと思われます。しかし気になることはないでもないので、8月はネットリテラシー強化月間にすることに勝手に決めました。
「インターネット老人」とはごく一部の人以外は見慣れないかもしれませんが、2000年前後という比較的早い時期からインターネットを使用していた、「老人」という言葉に反して(?)主に昭和後期〜平成初期生まれ、2021年現在の実年齢が20代後半〜30代くらいのインターネットユーザーが自称することが多い言葉です。
10歳以上幅のある言葉なので個人差はありますが、小中学生くらいで自宅で家族と共有のパソコンを使ってフラッシュ動画(細かい説明は省きますが、現代のYouTubeに比べて極めて画質の良くない、でも面白い動画)や好きな漫画・アニメのファンサイトや二次創作などに触れたり、Googleに買収される前のYouTubeを見たりなんかして、高校生くらいでガラケーを買い与えてもらい(自称「インターネット老人」にはそういう人は少ないですがケータイ小説が流行ったのと同じくらいの時代)、大学生くらいからスマートフォンを使い始め2010年前後からSNSを始めた、インターネットの発達とともに成長してきた世代です。おおよそ2000年前後かそれ以降生まれの若いデジタルネイティブとも、スマートフォンの普及をきっかけにインターネットユーザーになったおおよそ40代以上の世代とも違う、インターネットとの独特な距離感を持っていると思います。
筆者はどちらかといえば義務教育の間はぱっとしない学校生活を送っていたのですが、パソコンが当時の小中学生並みよりは扱えてクラスメイトに面白い動画を広めただけでちょっと学校生活が楽しくなりました。高校生の間は勉強が忙しく離れ気味でしたが、大学生から一人暮らしで自分専用のパソコンを持つ生活が始まり、それはまあ大変なことになりました。その後、前職の間も職業柄離れ気味だったところ、休職からの退職にコロナ禍で人と直接接する機会が少なくなってしまいましたが、なんだか学生の頃とインターネットが様変わりしてしまったような気持ちになりました。
これは先日アップした記事ですが、2013年当時、カンニング竹山さんがTwitterで「若年層」に対してデマの注意喚起をしていたことを取り上げています。
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当時問題視されていたのは「若年層」だったかもしれませんが、現代では年齢を問わず、インターネットの利用年数が浅いユーザーが増えてきたことによる様々な問題が生じていると思います。真偽の怪しい情報の錯綜、思い込みによる度を超えた言動、それによって起こる実害などです。編み物ユーチューバー著作権裁判も元をただせばそのあたりに原因があると言えるかもしれません。筆者は2011年6月にTwitterを始めたのでまだ利用していなかったので実体験はしていませんが、10年前の東日本大震災当時はTwitterが「速報性の高く信頼できる情報源」と考えられていました。今やそれ自体がデマ扱いされそうですね。ということで8月はネットリテラシー強化月間にすることに勝手に決めました。もちろん単なる「強化月間」なので日によって全く別のことを投稿するときもあると思いますが、インターネット老人のぼやきにしばらくお付き合いください。