インターネット上では、他人を傷つけたり権利を侵害したりしない限り、自分で責任の持てる範囲で何かしらのできごとについて意見を述べる、あるユーザーに対してフォロー・フォロー解除・制限・ブロック・ブロック解除などをおこなうのは個人の自由であると思っています。
既に起こってしまった問題について、注意喚起をしたり対処法を提案したり、「個人の自由」に立ち入らない程度にお願いをしたりするくらいならそれもまた個人の自由なのですが、それについて他の方が意見を述べたり他の方が受けた被害について公表したりするのを制限するという「個人の自由」に立ち入るようなことを主張や要求するのは何か違うのではないかと思います。
その件を取り上げた記事はもう書かないつもりでしたが、「編み物愛好者の間で発生した脅迫について」の2件の記事については、取り上げた理由がいくつかあります。複数の被害者のうちの1人に筆者自身がブロックされてしまい、思った以上に被害者の方が深刻に追い詰められていると感じました。ブロック自体はそれこそ「個人の自由」なので解除してほしいなど個人の自由に立ち入るようなことをここで主張するつもりはありませんが、人によってはフォロー返しやブロック解除を悪気がなくても要求してしまうかもしれません。あるユーザーに対してフォロー・フォロー解除・制限・ブロック・ブロック解除などをおこなうのは個人の自由なので、そういった要求はInstagramに限らず他のSNSでも差し控えましょう。SNSとしての役割ももつものとして考えると、例えばYouTubeはチャンネル登録者を増やす目的で相互登録を持ちかけることを厳禁しています。
また、直接の当事者ではないものの、関与を疑われてInstagramを一時的に休止していたフォロワーの方もいました。筆者も被害の全貌までは把握していないため該当の記事の内容がすべて適切とは限りませんが、そのような被害の拡大やあらぬ疑いをかけられる人の発生を防ぐため、また今回の件に限らずなりすまし・複数アカウントによる迷惑行為や嫌がらせの対処として各個人が取れる手段の提案としては少なくとも有用であると考えています。
今回は本当にぼやきっぽい内容になってしまいましたが、他人を傷つけたり権利を侵害したりしない限り、インターネット上では互いの個人の自由を尊重しようという話です。フォロー解除されたりブロックされたりするくらいで傷つくようではあまりインターネットに慣れていない証拠です。慣れましょう。ただでさえ今は現実では不自由なことが多いので、インターネット上でくらい自由でありたいですね。
今後取り上げたい内容は「日本郵便・クロネコヤマトのSNS配送」「”加害者”にならないためのネットリテラシー」です。SNS配送は、ハンドメイド作品や既に持っているものと被ってしまったキャラクターグッズなどを、互いに住所を知られずに送り合うことができます。その方法について後日詳しく解説したいと思います。