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知財検定への道 第3回「引用と転載」


今回扱うのはwebサイトやブログを運営している方だけではなく、Twitterなど短くても文章を投稿できるSNSをやっている方も気をつけたいところです。

わかりやすくするために、引用と転載の違いを説明している一文を引用します。WordPressはもちろん無料ブログサービスでも、引用のためのフォーマットが用意されている場合が多いと思います。

引用と転載の違いをひとことで言うと、あくまで自己の著作物の存在を前提としつつ、他人の著作物を従として(半分未満の範囲で)利用するか、主として(半分以上の範囲で)利用するかの違いです。  

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引用できるのは書籍、論文、webサイトなど公表されたものである必要があり、メールやお問い合わせ、SNSのダイレクトメッセージなどプライベートなものは引用不可となります。ただし、迷惑メールなどの多くの人に同じ文面が送られていると類推され、それらの注意喚起が目的である場合はこの限りではなく、国民生活センターといった行政のサイトでも、実際に送られ消費者からの相談があった迷惑メールや架空請求のハガキの文面を公表しています。

一方、半分以上の範囲で元の著作物を用いる転載には原則として著作者の許諾が必要ですが、国や地方公共団体などの行政が公表している広報や統計資料などは転載禁止の表示がない限り転載することが可能です。以前、筆者の個人サイトの記事や非公開のお問い合わせを匿名のサイトに無断転載されたことがありますが、匿名なので手を打つのが難しいもののそういうことはアウトです。といっても、そもそも非公開のものまで無断転載とは匿名の意味がありません。

例えば、Twitterでネットニュースの記事の内容に言及したいときには、記事の内容をスクリーンショットしたり複製したりするのではなく、元の記事に容易にアクセスできるようSNSシェアボタンを利用する、元の記事をリツイートや引用ツイートするという配慮が必要です。

また、文章だけではなく、他人の描いたイラストや他人の作った作品を自分のものと主張するような悪質な無断転載もあります。悪質な無断転載を避けるためには、クリエイター側は透かし文字やサインなどで自分のイラストや写真であることをはっきりさせる、消費者側は自作と誤認されるような画像をアップすることは控え、気に入った画像はリツイートやSNSシェアボタンで作者がわかるような形でシェアすることを心がけることが大切です。

筆者は過去にInstagramにアップした作品をニジェールの人(プロフィールから推定)のアカウントになぜか無断転載されてアイコンにされています。投稿自体は本人の写真と思われるものが多いのでなぜわざわざそれをアイコンに使われてしまったのかは不明ですが、これまたフランス語はわからないので手の打ちようがありません。

Posted in 知的財産権全般