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編み物ユーチューバー著作権裁判 ここまでの流れと問題点


筆者個人のチャンネルで裁判の流れや著作権・商標の基礎知識を動画で説明していましたが、今までのようにスライドを作ってさらに見やすくまとめました。

誰もが気軽に文章・画像・動画などを発信できる現代では、投稿者だけではなく視聴者も著作権に無関心ではいられないと思います。この裁判が判例として残ることも重要ですが、それ以上に「編み物は”アイデア”や”作風”とされるため著作物として認められにくい」「偶然似てしまったものは著作権(厳密には複製権)侵害ではない」などの基礎知識を誰もが身につけておくことが、このような問題を二度と起こさないために必要だと思います。

現に、原告チャンネルYが動画を削除されたこと自体にその時点では多くの人が気づかず、その後別のチャンネルで8本もの動画が削除されたことでこの問題が明るみになりました。その時点でもあやふやな情報が錯綜した上に被告チャンネルSの一方的なコミュニティ投稿の数々があり、「本当に著作権侵害をしてしまったのではないか」と考えていた人もいました。以前から被告チャンネルSの動画を視聴していた人の中には、当初は被告の言葉に丸め込まれていたような人、そのつもりはなくとも結果として被告の態度を助長するようなコメントをしてしまった人もいるように思います。

その後、原告の支援企業を中心にした被害状況の共有があり、多くの人が被告チャンネルSへの警戒を強めました。しかし、訴状送付の前に、被告チャンネルSは原告チャンネルYに再び著作権侵害申し立て通知を送ることをほのめかすコミュニティ投稿、また被告チャンネルS・被告共同運営者YMによる被告にとって都合の悪い情報へのYouTubeの内外を問わない削除要請もありました。著作権や商標に関する適切な認識や被害状況の共有がなければ、被告の身勝手による被害がさらに拡大し、編み物YouTubeチャンネル全体が萎縮、衰退していた可能性があると言っても過言ではありません。

二度と同じようなことが起こらないよう、投稿者と視聴者の両方がより著作権やネットリテラシー全般に関する理解を深めていくことが大切だと思っています。今後も関連する知識を発信していきます。

次回の裁判では、今まで不明であった重要な証拠が明らかになるかもしれません。この裁判が大きく動く弁論となることを予想しています。

Posted in 編み物ユーチューバー著作権裁判