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編み物ユーチューバー著作権裁判から1年 今までの記録


第1回弁論期日で提訴が公になり、各種メディアからの報道から1年が経ちました。裁判は続いていますが、あとは最終弁論期日と判決というところまできています。個人サイトの記事も含め、今までの記録をまとめます。

以下、関連記事は個人サイトのものと当サイトのものが混在していますがご了承ください。

関係する人物

被告チャンネルS・被告共同運営者YM
今回の問題の発端となった人物。法的に認められる可能性が低い著作権を主張し、YouTubeの著作権侵害申し立てシステムを乱用して他の複数のチャンネルの動画を削除に追いやった。本業は古物商のようだが、運営の実態は乏しいと考えられる。
…という文を当サイトでは毎回使い回している。筆者は当事者尋問を傍聴したが、特にこの印象は変わっていない。

原告チャンネルY
動画を削除された被害者の1人で、編み物ユーチューバー著作権裁判の原告。

チャンネルL・チャンネルCC・チャンネルCP・チャンネルA
原告以外で同様の著作権侵害申し立てによる削除、または動画削除の強要に遭った被害チャンネル。現時点では動画が元に戻ったチャンネルも含む。

裁判になる前(2020/08/19以前)のこと

2020/02/06 被告チャンネルSによる著作権侵害申し立て通知が受理され、該当の動画が削除
この時点で動画が削除されたのが原告チャンネルY・チャンネルL・チャンネルCC。チャンネルが著作権侵害申し立ての警告を受けた状態となる。

2020/02/18 より多くの方に事態を周知
個人サイトの前身となるブログに以下の記事をアップ。
関連記事:編み物著作権問題について 時系列まとめと思うこと

2020/04/01 「手遊び小町」設立
ハンドメイドYouTuberとそのファンのコミュニティも目的としていたが、原告をはじめとした被害チャンネルの支援企業としても活動することとなる。

2020/05/08 原告チャンネルY・チャンネルCCの警告解除
警告解除を機に、「手遊び小町」より被告チャンネル・被告共同運営者に宛てて公開質問をメールにて送付。同時にYouTubeでも公開。2020/05/20を期限とする。
関連リンク:編み物著作権の申し立て先に質問した全文 (YouTube動画)
なお、チャンネルLは2020年3月に異議申し立て通知が受理され、既に警告が解除されていた。

2020/05/20 公開質問への回答なし
そればかりか、筆者のブログや知的財産の面からこの問題をYouTubeで解説した動画など、被告チャンネルSや被告チャンネルYMにとって都合の悪い情報への削除請求や削除の強要が相次ぐ。
これらのことから、個人間での話し合いでの解決は不可能と考えられた。

2020/07/03 訴状を送付
原告チャンネルY、YouTubeが推奨する問題解決の手段に基づき、「手遊び小町」顧問弁護士を通して京都地方裁判所に訴状を発送。被告に110万円の損害賠償を請求する民事訴訟を起こす。
関連記事:編み物著作権問題 YouTubeが推奨する手段での対処へ

裁判以降のこと

以下、「原告」「被告」には特記しなければそれぞれ代理人弁護士も含むものとします。

2020/08/19 第1回弁論期日
原告は訴状にて主に次の主張。
・著作権侵害については一切身に覚えがなく、どの部分が著作権侵害に当たるかを被告に問い合わせたが回答がなかった。
・仮に似ている部分があったとしても元の作品が著作物と言えるほど独創性が高いとは考えられない。
・著作権侵害の警告を複数受けてチャンネルが閉鎖されるリスクがあるため、90日間動画をアップすることができず、収益を得ることができなかった。これはYouTubeの著作権侵害通知による動画削除を乱用した行為である。

被告は答弁書で次のように反論し、争う姿勢。
・弁護士に相談した上で著作権侵害の通知をした。
・動画削除の判断をしたのはYouTubeである。
・異議申し立てによって容易に動画を復元できた。

これを受けて各種メディアからも報道される。
関連記事:編み物著作権問題 ユーチューバー同士の裁判へ

2020/08/30 動画の復元
原告チャンネルY、チャンネルCCの非公開になっていた動画が再び公開される。
理由は長らく不詳であったが、先日の当事者尋問において、被告チャンネルSに対して補足情報が要求されていたことが明らかとなる。
このタイミングで復元した理由は今でも不詳。

2020/10/01 第2回(弁論準備手続)
原告の準備書面による反論。
関連記事:編み物ユーチューバー著作権裁判 第2回口頭弁論を傍聴

2020/11/25 第3回(弁論準備手続)
被告の準備書面による反論。
関連記事:編み物ユーチューバー著作権裁判 第3回口頭弁論とこれまでの流れ
このあと、次の弁論期日が年明けであることもあり、当サイトへの移行と2020年のまとめを投稿。
関連記事:編み物ユーチューバー著作権裁判 2020年を振り返る

2021/01/22 第4回(弁論準備手続・リモート)
感染症拡大防止のため、ここから第8回までの弁論準備手続はリモートでおこなわれた。
原告の準備書面による反論。
裁判長より、原告・被告のYouTube動画のデータの提出及び、被告がどこを著作権侵害と捉えたのか明確に主張することを指示される。
関連記事:編み物ユーチューバー著作権裁判 第4回弁論期日(リモート)と新しい展開

2021/03/09 第5回(弁論準備手続・リモート)
被告による著作権侵害と捉えた箇所の主張。
原告・被告双方の動画データの提出。原告が通知を受けた動画2本に対し、被告の動画が5本提出される。
関連記事:編み物ユーチューバー著作権裁判 第5回弁論期日(リモート)

2021/04/23 第6回(弁論準備手続・リモート)
被告の準備書面による主張、原告による補足説明。
関連記事:編み物ユーチューバー著作権裁判 第6回弁論期日(リモート)

2021/05/28 第7回(弁論準備手続・リモート)
原告の準備書面による反論。
次の弁論期日と当事者尋問の期日が決定する。
関連記事:編み物ユーチューバー著作権裁判 第7回弁論期日(リモート)と当事者尋問へ

2021/06/25 第8回(弁論準備手続・リモート)
被告の準備書面による反論。
これが当事者尋問の前の最後の弁論となる。
当事者尋問を前に、過去の弁論についてまとめる。
関連記事:
編み物ユーチューバー著作権裁判 第8回弁論期日(リモート)と弁論の終了、当事者尋問へ
編み物ユーチューバー著作権裁判 弁論準備手続のまとめ

2021/07/27 当事者尋問
原告チャンネルY、被告チャンネルS、被告共同運営者YMのそれぞれ当事者に対する尋問。
和解の可能性がないことについては既にこのときに改めて確認されている。
詳しくは以下の記事にて。
関連記事:
編み物ユーチューバー著作権裁判 当事者尋問 (当日の速報)
編み物ユーチューバー著作権裁判 当事者尋問に関する追記と総括 (翌日のまとめ)

2021/10/05 最終弁論期日
原告・被告双方から最終準備書面を提出予定。

202?/??/?? 判決
民事訴訟の判決には最終弁論期日から1〜2ヶ月かかるのが一般的であるとのことだが、110万円の損害賠償請求を(簡易裁判所ではなく)地方裁判所で起こし、しかも3人の裁判官による合議制という異例づくしの裁判なのでそれ以上かかる可能性もある。今年中になるか、2022年に持ち越されるかどうかは筆者には判断がつかない。

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