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編み物ユーチューバー著作権裁判 法律実務家の方々の反応(3)


大阪高等裁判所で控訴審が継続中なので確定判決ではないものの、京都地方裁判所での判例の公開を受けて新たに意見を述べている方がいます。

なんだかやる気がなさそうなタイトルになってきましたがやる気がないのはタイトルだけです。

これは先日紹介した海老沢美幸弁護士のツイート(現在は削除)への言及という形です。
削除されたツイートについては先日の記事にも追記しましたが、元々フォロワーの多い方なので「想定以上に拡散された」「被告とみられるアカウントから削除を強要された」等が理由であることは考えにくく、「控訴審が継続中で確定判決でないので言及を避けることにした」あたりが削除の理由かと推測しています。
関連記事:編み物ユーチューバー著作権裁判 法律実務家の方々の反応(続き)

新田真之介弁護士のツイート

https://twitter.com/JewelryLaw/status/1518528169091170306
2022/05/09追記:埋め込みが閲覧できない場合のリンクはこちら

ジュエリー業界の法務を専門としている新田真之介弁護士の一連のツイートです。
宝飾・ジュエリーほかハンドメイド作家向けのセミナー講師なども務めておられるようです。
上のツイートではではおそらく主なフォロワー層の宝飾・ジュエリー関連に関心が高い方向けに要約、一連のツイートでは判決文の要点を引用しておられます。引用部分に出てくる甲xxは原告側の提出した証拠、乙xxは被告側の提出した証拠であり、判決文には含まれませんが、京都地方裁判所での裁判記録では閲覧することができます。

なお、元となる判決文は以下の通りです。本日のサムネイルは判決文中に出てくる記号を図にまとめたものです。
関連リンク:令和3年12月21日  京都地方裁判所

当初起こっていた問題や提訴当時の各社の報道から「編み物ユーチューバー著作権裁判」としていましたが、京都地方裁判所での判決の争点や弁護士の方々の反応からすると、実のところこの件は著作権法そのものとはあまり関係がありません。むしろ民法第709条に定める不法行為かどうか、特に被告の著作権侵害申立てによる原告の動画削除が「他人の権利又は法律上保護される利益」の侵害に相当するかどうかが控訴審でも重要になると考えられます。

故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

民法第709条
Posted in 編み物ユーチューバー著作権裁判

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