正直ちょっと無理です。
何が正直ちょっと無理かは後で書くとして、いくつか見出しをつけておきます。
判決文について
訴状と同じく特別送達で当事者又は代理人弁護士に送付されます。訴状と同じく、直接受け取ってもそうでなくても届いたものを開封しなくても相手方に届いた時点で送達を受けたとされることになります。京都地方裁判所から京都市内にある弁護士事務所に送付されたとして、判決から5日経っているので既に送達を受けていて、被告代理人弁護士や被告両名も既に目を通しており、2週間の控訴の期限は既に始まっていると考えるのが自然です。控訴に関することは後で書きます。
被告チャンネルSによる独自の見解
判決文に出てきた「独自の見解」なるパワーワードが便利なので使わせていただきます。判決以降、たびたびチャンネルのコミュニティ投稿などを利用して判決理由や関連報道などを無視した独自の見解を公表しています。
取るに足らないと言えばそうなのですが、筆者は「そういえば当事者尋問でも被告Sが原告代理人が戸籍を調べただのどうのこうのと騒いで裁判官に警告されていた」というのを思い出しました。そんな無駄な記憶力は正直いらないです。被告両名は今でもネットショップを運営していますが、個人情報を知らせたら何に使うつもりなのだろうというのがむしろ不安になります。
そんな感じで独自の見解の9割以上は取るに足らないのですが、控訴を勧めるコメントすら嫌がらせと捉えるのを見ると、やはり控訴するつもりはなくこれで判決が確定すると前向きに捉えたいです。
正直ちょっと無理
これは特にこの件に限らないネットリテラシーの一般論ですが、正直ちょっと無理です。
インターネット上で顔の見えない相手に対して最低限の敬意を払わないのは正直ちょっと無理です。昨日も言及した通り、あからさまな迷惑行為や詐欺で注意喚起が必要などの事情でもない限りは敬称をつけるなり敬語を使うなり、年齢や立場を問わず少なくとも対等以上の敬意を払う必要があると考えています。
すぐに他人を上だの下だの、あるいは誰かの手下だのにあてはめるのは正直ちょっと無理です。そういう形でしか人間関係を築いてこれなかったのだろうか、視聴者や他のチャンネルを下に見ていたのだろうかと思います。これはさらに続きます。
インターネット上で他人の言動をコントロールできると思い込んでいるのは正直ちょっと無理です。インターネット上では原則として個々が自由な立場で発言やコンテンツの公表などをおこなうもので、それぞれの発信には個々が責任を持つべきです。例えば、インターネット歴が長く特にメディアのライターなど所属を明らかにしていてフォロワーの非常に多いTwitterユーザーはよく「所属とは無関係な個人の見解です」とプロフィールに書いていることが多いですが、だいたいそんな感じです。インターネット上で他人に命令だの言論統制だのするのはよほどのことがない限りそれこそ不健全な上下関係のもととなるし、そのようなことができると思い込んでいるならネットリテラシーが普通にインターネットを利用できる段階に達していないと思います。他人をコントロールできると本気で思い込んでいるなら、インターネット上に限らず俗に言うパワハラだのモラハラだの平然とやりそうで正直怖いですね。
正直ちょっと無理です。