映画「彼らが本気で編むときは、」について調べているときにそれは起こりました。
前置き
筆者が一昨年から昨年にかけて毎週楽しみにしていた仮面ライダーゼロワンでの推しである中山咲月さんは、仮面ライダーゼロワンの時点ではジェンダーレスAI・亡を演じ、当時は本人もそのように自覚していたとのことです。その後、映画「彼らが本気で編むときは、」で生田斗真さん演じるリンコを見て「自分もトランスジェンダーではないか」という思いが強まり、カミングアウトとフォトエッセイの出版に至ったということです。
筆者自身も自分の性別に関する心身の状況が不明瞭なほうなので映画の内容も気になりはしますが、おそらくこのサイトを閲覧している人はタイトルのほうが気になる方が多いでしょう。「彼らが本気で編むときは、」が示す通り、生田斗真さん演じるリンコが差別や偏見に対する悔しさや怒りを編み物を支えに乗り越えるという、思った以上に編み物がストーリーの鍵を握る作品であるようです。ここまでの書き方と、自分が大きく価値観や感情を揺さぶられそうなのでまだ映画自体は見ていませんが、興味を持って映画の公式サイトのリンクをクリックしたときにそれは起こりました。
猫の腎臓病を知ろう!?
なんか思ってたんと違う…困ったことです。
ドメイン名からしてせめて編み物関連のサイトが取得してほしかったとか言っちゃいけないんだろうな
ドメイン売買の実態
映画の公式サイト、サービス終了したスマホゲーム、イベントの告知などの期間限定webサイトや、企業が過去に使っていたが移転したドメインは、ある程度役目を終えると放置されてしまい、売買によって第三者の手に渡るケースは少なくありません。検索で上位に表示される、元のサイトが掲載されていた各種サイトからのリンクでアクセスが得られるということを狙っているようです。「猫の腎臓病を知ろう」くらいならまだいいほうですが(?)、フィッシング詐欺などに悪用される事例もあります。
例えば、文具やインテリア雑貨を中心とする店舗やオンラインショップを構えているエトランジェディコスタリカは、過去に使っていたドメインが不審な迷惑サイトに使われていることについてトップページに注意喚起を出しています。試しに該当のドメインにアクセスしてみたら極めて不審なサイトに飛ばされましたが、皆さんは絶対に真似しないでください。

ドメインは現在の日本の法律では不正競争防止法で保護される知的財産にあたり、「不正の利益を得る目的で、又は他人に損害を加える目的で、他人の特定商品等表示と同一若しくは類似のドメイン名を使用する権利を取得し、若しくは保有し、又はそのドメインを使用する行為」は不正競争行為とされています。ドメインの保持は、筆者も当サイトなどを持っているのでわかるのですが.comや.netや.orgでおよそ1年あたり1000円程度、.jpや.co.jpなど信用度が高いドメインでも1年あたり3000円〜5000円程度が相場で、そのドメインやそれを管理する個人・組織の信用を守るためなら決して高価なものではありません。運営する側が安易に放置したり手放したりせず、ある程度の期間はきちんと管理することがこういった第三者の手に渡ることを防ぐことにつながります。