本日は「ライブ配信へのチャットをチャンネル登録者限定にする」という機能について検証しました。
昨日は「チャンネル登録は1クリックでできるのでそれだけでは対策として不十分だが最小限必要なチャンネル登録期間を設定すると有効かもしれない(要約)」としましたが、それについて検証するためにVTuberとして配信画面にチャットを表示させるライブ配信をしました。他の目的としては、おそらく配信画面にチャットが表示されるライブ配信になじみのないそれなりに多くの方も当サイトを閲覧していると思うので、そのイメージを持ってもらうためというのもあります。パソコンには少し無理をさせたのと、自分が話してからヘッドホンを通して聴こえるまでわりと遅延がありました(最初はうっかりパソコンから音を出したままだったので、どのくらい遅延しているかかえって伝わると思います)。
実際の配信はこちらです。思いのほか1時間半くらいやってしまいました。そのハッシュタグなんとかならんかったん?
関連リンク:行政書士VTuberエリマコト 初ライブ配信 #なまざべす 2022/05/11
この問題でチャンネル停止(誤BAN)されるリスクが高いのは配信画面にチャットを表示させるVTuberやゲーム実況者ですが、それ以外の(モバイル含む)ライブ配信でもスパムや荒らしの対策に有効です。
関連記事:【注意喚起】YouTubeのスパムチャットによるチャンネル停止(誤BAN)対策
設定の方法
チャットから簡単に設定できると思い込んでいましたが実際にはかなり手こずりました。

YouTube Studio>コンテンツ>ライブ配信>(配信中の動画)>カスタマイズ
上の画面で「チャット」のチェックを外すとチャットそのものを無効にできますが、あまりやりたくないですね。
「参加者モード」の項目で「チャンネル登録者」を選択すると、「最小限必要なチャンネル登録期間」を設定できます。初期設定は5分です。わざわざチャンネル登録までしてスパムチャットを送られる事例もあるようなのでこれでは対策として不十分ですが、とりあえず設定してみます。
ちなみに、同じ画面で「参加者がメッセージを送信できるようになるまで待機しなければならない時間」の設定もできますが、こちらは最大300秒までしか設定できないので、対策としては不十分かと思います。

チャット欄ではこのように表示されます。チャットを投稿するとそのチャンネルを登録していることが他の視聴者にもわかることになります。
さて、5分では対策として不十分なのでもっと長くしてみましょう。
最小限必要なチャンネル登録期間をカスタマイズする
「最小限必要なチャンネル登録期間」で「カスタム」を選択するとかなり柔軟に設定できます。
「長さ」は1〜60まで、「単位」は分・時間・日・週間・か月・年から選べます。理論上は最長60年まで設定できます。それは実質チャットを無効にするのと同じです。



とりあえず無難に「1週間」にしてみました。

チャット欄には改めて登録期間が表示されます。
設定の解除
この設定はいつでも解除できます。チャンネル主が「全員」に戻すと次のように表示されます。

まとめ
この設定は主に配信画面にチャットを表示する配信者を想定した対策として挙げられていました。配信画面にチャットを表示するわけではない実写のライブ配信やモバイルライブ配信でも、場合に応じてチャットのスパムや荒らしを防ぐためにチャンネル登録者限定チャットと必要な登録期間を設定することが対策として有効かもしれません。