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YouTubeにおける著作権詐欺の実態


YouTubeでは、多くの人気チャンネルが昨日の記事で解説した「ノーティスアンドテイクダウン」方式を悪用した虚偽の著作権侵害申し立ての被害に遭っています。

なお、チャンネル名は屋号や商標(広い意味では登録されていないものも含みます)のようなものと捉え、敬称は省略させていただきます。

エガちゃんねる

有名お笑い芸人、江頭2:50さんが破天荒だったり下品だったりする動画から心温まる動画まで幅広くアップし、人気を博しているエガちゃんねる。動画内で「ブリーフ団」と言われるスタッフの方々がこのようなツイートをされていました。

本来、一般ユーザーはカラオケ音源をアップできませんが、特別に許諾を得てカラオケ動画をアップしたところ、海外の詐欺グループに広告収入をかすめ取られている状況であるそうです。多くのファンから弁護士などの専門家を雇うことやグッズ販売で収益を補うことを勧められ、グッズ販売は実現しています。これだけの人気チャンネルでも、逐一異議申し立てする以外に方法はないようです。

737guam

「音大ピアノ科入試」とある通り高校3年生の娘さんの演奏を、お父さんが撮影・編集して動画投稿しているチャンネルなのですが、2011年、娘さんが小学2年生の頃から本格的なピアノ練習の合間のポップス演奏を中心にアップされているので、動画の数が豊富です。本人の特定を避けるため、ピアノの受賞歴などは一切公開されていません。

演奏以外のコメント返信、コミュニティ投稿などチャンネル運営全般をお父さんが担当されていますが、コミュニティ投稿の大半は著作権詐欺に関する注意喚起です。YouTubeとJASRACの契約に基づき、JASRACの管理曲のみを演奏されているので何の問題もないのですが、不当な申し立てが続いているようです。著作権の切れたクラシック曲への申し立てもあり、これも気づかないうちに不当に収益をかすめとられていたこともあるそうです。

やまなしレイ

小説投稿、動画投稿などで活動されているやまなしレイさんは、YouTubeと任天堂の契約に基づいてゲームのプレイ動画をアップしたところ、やはり不当な申し立てが届いたそうです。続きのツイートでは、異議申し立てをしたら著作権侵害申し立ては取り下げられたが、おそらく面倒がって異議申し立てを怠ったユーザーから収益をかすめとるのが目的であることを説明されています。

朝ノ瑠璃

バーチャルYouTuber(VTuber)の朝ノ瑠璃さんは、著作権の虚偽申請により収益をかすめとられる被害についてJ-CASTニュースから取材を受けたそうです。残念ながら元の記事は公開期間が終了していますが、虚偽申請で動画が不当に削除されることだけではなく、申立人に収益が不当にかすめとられる危険があることを注意喚起しておられました。
(2020/12/05追記:元の記事には内容に誤りがあったため削除されたそうです。申し訳ございませんでした。
関連記事:著作権侵害申し立てとContent IDについて )

まとめ

これらの虚偽申請は、たとえアップロードしたユーザーに非はなくても形式上は正式な法的手続きの始まりであり、「詐欺は無視するもの」という一般的な常識を逆手にとった悪質な手段です。現状では防ぐ手段はなく、逐一異議申し立てをする以外に不当にかすめとられた収益を取り返す方法はないという状況です。

こういった虚偽申請による著作権詐欺は、今まで海外の詐欺グループによるものが多かったため、日本国内での解決は困難でした。編み物ユーチューバー著作権裁判では、申し立てをした者が日本国内に居住していて個人を特定できたため、訴訟を起こすに至りました。

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